Craft

Worn Inheritance ― 受け継がれる布の記憶

Agatha shoes

光と影が重なるアトリエで、私たちは一枚の布と長い時間を過ごします。祖母のクローゼットに眠っていたブラウス、何度も洗われてやわらかくなったリネン。受け継がれてきた服には、着る人の記憶が静かに残っています。

MARNO のものづくりは、その「残っていくもの」を見つめるところから始まりました。流行に合わせて作るのではなく、十年後にも手に取りたくなる一着を。

布を選ぶということ

生地はすべて、産地の機屋さんと何度もやりとりを重ねて選んでいます。光の当たり方で表情が変わるジャカード、肌に触れたときの温度。写真では伝わりにくい部分こそ、いちばん時間をかけるところです。

Aube bag
Aube bag
服は、着る人と一緒に年を重ねていくもの。だからこそ、最初の一着を丁寧につくりたい。

ボタンひとつにも

背中に並ぶくるみボタンは、ひとつずつ手で包んでいます。留めるたびに指先に伝わる小さな凹凸も、この服の一部です。

次回の Journal では、アトリエで生まれた新作のサンプルづくりの様子をお届けします。